修理/リペア《大正時代の帳場箪笥を再生|蘇る100年以上受け継がれたアンティーク家具》
大正時代に製作された帳場箪笥(ちょうばだんす)の修理・再生
家具・建具・造作のオーダー・リメイク・修理/メンテナンス【OJIKI工房】
今回は、お預かりした帳場箪笥には製造年の記載が残っており、100年以上の歴史を持つ大変貴重な一台でした。
帳場箪笥は、商家で帳簿や現金、印鑑などの貴重品を保管するために使われていた家具で、数多くの小引き出しや重厚な金具が特徴です。
長い年月を経て傷みは見られましたが、当時の雰囲気や味わいをできる限り残しながら、
これからも安心して使い続けられるよう丁寧に修復・再生した事例についてご紹介いたします。
🔸目次
1. 大正時代から受け継がれた貴重な帳場箪笥
2. 修理前の状態と傷みの確認
3. 当時の姿を目指した修復・再生作業
4. 古い金具や意匠を活かした仕上がり
5. 詳細仕様
1. 大正時代から受け継がれた貴重な帳場箪笥
帳場箪笥は、商家で使用されていた実用家具でありながら、美しい意匠や職人技が詰まった伝統家具でもあります。
今回の箪笥は、大正時代に製作されたことが分かる大変貴重な一台です。
大小さまざまな引き出しや重厚な鉄金具、帳場箪笥特有の細かな収納スペースなど、現在では新たに製作することが難しい手仕事の魅力が随所に残っていました。
こうした家具は、単なる収納家具ではなく、ご家族の歴史や思い出も受け継いできた大切な存在です。
その価値を損なわないよう、可能な限り当時の雰囲気を残した修復を目指しました。

2. 修理前の状態と傷みの確認
100年以上使用されてきたこともあり、各所に経年による傷みが見られました。
| 修理前の状態 | 内容 |
|---|---|
| 塗装 | 塗膜が剥がれ、全体に擦り傷や色あせが発生 |
| 背板 | 大きな割れがあり、強度の低下が見られた |
| 鍵 | 鍵まわりが破損し、施錠できない状態 |
| 全体 | 長年使用された跡が残るものの、構造自体はしっかりしていた |

特に天板は傷や塗装の摩耗が目立ち、毎日使われてきた歴史を感じさせる状態でした。
一方で、鉄金具や小引き出しなど帳場箪笥ならではの魅力は十分に残されており、それらを活かした修復が今回のテーマとなりました。

3. 当時の姿を目指した修復・再生作業
今回の修復・再生では、「新品のようにする」のではなく、
“大正時代に完成した当時の姿へ近づけること”を目標に作業を進めました。
■ 鍵を新規製作
破損していた鍵は、既製品では対応できないため特注で新たに製作。当時の意匠を損なわないよう形状を合わせながら、現代でも安心して使用できる精度に仕上げています。

■ 背板の割れ補修
背板には大きな割れが発生していたため、埋め木による補修を実施。
補強しながら自然な木目になるよう丁寧に仕上げ、見た目と強度の両方を回復させました。

■ 全面研磨とラッカー塗装
表面全体を研磨し、長年蓄積した傷や劣化した塗膜を除去。
その後、落ち着いた色味に調整しながらラッカー塗装を施し、艶を抑えた上品な質感へ仕上げています。

新品のような派手な艶ではなく、年月を重ねた家具らしい落ち着きを大切にしました。
4. 古い金具や意匠を活かした仕上がり
帳場箪笥の魅力は、小引き出しや重厚な鉄金具、独特の収納構成にあります。
今回の再生では、それらをできる限り残しながら修復を行いました。

新しく交換するのではなく、活かせるものは活かす。
これがアンティーク家具の修復ではとても重要です。
仕上がった箪笥は、大正時代の趣をそのまま残しながら、現代の暮らしでも安心して使える家具へと生まれ変わりました。
100年以上前の家具が再び日常で活躍できることは、私たち職人にとっても大きな喜びです。

5. 詳細仕様
| 家具 | 帳場箪笥(ちょうばだんす) |
|---|---|
| 製作年代 | 大正時代(約100年以上前) |
| 施工内容 | 鍵製作・背板補修・全面研磨・ラッカー再塗装・各部調整 |
まとめ
古い家具は、傷んだからといって必ずしも処分する必要はありません。
特に帳場箪笥のような歴史ある家具は、適切な修復を行うことで、さらに何十年も使い続けることができます。
OJIKI工房では、家具の傷や破損を直すだけでなく、その家具が持つ歴史や思い出まで受け継げるよう、一点一点丁寧に修復・再生を行っています。
「思い出の家具をこれからも使い続けたい」「古い箪笥を修理したい」とお考えの方は、お気軽にOJIKI工房までご相談ください。
OJIKI工房では、家具や建具のオーダーメイドだけでなく、使い込んだ家具の鏡面仕上げの塗装修復や、アンティーク家具の再生など、幅広く対応しております。
詳しいご相談・お見積もりは、LINE公式、電話、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
電話:046-204-5592(平日9:00〜18:00)
《OJIKI工房とは?》
OJIKI工房は、自然の木を切り出した無垢の木材を使用した家具や建具などの製造販売をしています。
当社オリジナル商品の販売だけでなく、オーダーメイドや、使われなくなった家具や、年季が入った建具、現代の生活では使いにくくなった造作物などの修理・メンテナンスとリメイクも行っています。
リメイクや修理・メンテナンスでは、デザインや機能性などについてお客様のご要望をお伺いしたうえで製作しているため、多くのお客様から喜びの言葉をいただいております。
私たちは、木製家具や木製の建具を長く、大切に使いたいお客様のご要望にお応えしたいと考えています。
⚫︎愛着のある家具や建具を修理・メンテナンスをして、長く使用していきたい
⚫︎家族が長く使ってきた家具を、現在の生活スタイルに合わせたリメイクをして使いたい
⚫︎天然素材を使用した、デザインと使い勝手にこだわった家具や建具をオーダーメイドしたい
⚫︎自宅の家具や建具に天然素材を使用することで、心身ともに健康的に暮らしたい
⚫︎天然素材を使用した、リラックス出来る環境をオフィスに採り入れたい
⚫︎自然素材を多く使用したお店を作りたい
など
天然素材を使用した家具や建具のご相談は、ぜひ私たちオジキ工房におまかせください。
皆様からのご要望、お待ちいたしております。
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株式会社オジキ
木製家具・木製建具[オーダーメイド・リメイク・修理]座間・大和・相模原
〒252-0003 神奈川県座間市ひばりヶ丘5-49-16
電話:046-204-5592(平日9:00〜18:00)
代表取締役 大川賢一
Profile
東海大学工学部建築学科卒業
Chippendale International school of Furniture (英国)卒業
(家具製作・アンティーク家具の修理)
蓮華草元町工房にて3年修業
100年以上続く横浜家具の製作工程をベースに、鉄・革・硝子などを使い新たなデザインを模索しながら、日々木工活動に取り組む。
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